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3歳児検診でみておきたいこと

コラム

みなさんこんにちは。本日は前回に引き続き、3歳児検診でチェックするポイントについてお話させていただきます。

①歯の状態

3歳になるとすべての乳歯が生え揃い、20本の乳歯の歯並び、かみ合わせが完成します。

3歳になった子どもは行動範囲も広がり、両親に管理されていた生活習慣(食習慣など)を自分の意思が働く行動とともに徐々に変えていきます。そのため、むし歯の初発がこの時期に多くなります。乳歯のむし歯は生活環境因子の影響を強く受け、解剖学的、組織学的な特性により、次のような特徴を示します。

1.1本の歯の多歯面に発症する

2.上の前歯や奥歯のかむ面にできやすい

3.進行が早い

4.歯髄炎に進行しやすい

また、前歯の歯と歯肉の境あたりに白濁した初期むし歯をみつけることもあります。

この時期になると子どもは話し言葉を理解できるようになるので、むし歯がある場合は治療を開始します。

まずは器具をみせたり、クリニックのブラシで歯磨きをするなどの練習からスタートし、徐々に治療ができるように慣れてもらいます。

②歯肉、粘膜の状態

この時期も1歳半検診時に引き続き、上唇小帯、舌小帯についてのご相談を多くお受けします。どちらも成長とともに変化することもありますし、機能的に問題がないことも多いので引き続き経過観察を行います。基本的には小学校に入学後に再度検査し、機能に問題がある場合は治療に介入します。

③口の機能の状態

この時期は乳歯が生え揃い、大人の食事に近いものがとれるようになります。食べ方がおかしくないか、家族と同じものを食べているかどうかなどを問診させていただきます。

主なチェックポイントとしては、

1.前歯でかみ切り、奥歯ですりつぶすという歯を使った咀嚼がうまくできているか

2.食具を使った食べものの取り込みや、ひと口量の調節ができているか

3.ためる、丸飲みなどの食べ方の問題がないか

4.口を閉じて鼻呼吸ができているか

5.発音が明瞭になってきたか

などをよく観察しましょう。

④歯並び、かみ合わせの状態

この時期の歯並びや噛み合わせはまだ成長発育の途中なので引き続き経過観察をすることが多いです。しかし、口の癖(指しゃぶりや口呼吸など)が歯並びに影響が出てき始める年齢でもあります。まずはお子様にそういった癖がないかみていただき、ある場合は健診時にご報告してください。

⑤歯の汚れの状態

口に入れる食べ物の種類や、食事の回数も増えてくるので、歯の汚れについても食習慣の良し悪しや歯磨き習慣の定着の有無によって差がでてきます。

検診時にプラークの染め出しを行い、どこの部分が磨き足りないか、汚れが残っているかを見つけることができます。

磨き方のご指導やフロスなどの器具の使い方もご説明させていただきます。

⑥その他

この年齢になると走ることができ活発になり行動範囲も広がります。走り回って転倒することもよくあるでしょう。

前歯が灰色や褐色に変色している場合は過去に歯を打撲した可能性がありますので歯科医師にご相談ください。

そのままでは歯髄が変性し、歯の根に炎症をつくる場合もあり、あとから生えてくる永久歯の形成障害や萌出異常を防ぐためにも歯科医師による経過観察、治療が必要な場合があります。

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