皆様は歯科治療時の麻酔についてどのようなイメージをお待ちでしょうか
痛くて苦手、怖いと感じる方も多いかと思われます
主に歯科治療時に麻酔を使用するケースは以下の4つがあげられます
1.むし歯の治療
2.歯の神経を取る治療
3.インプラントや抜歯などの外科処置
4.深い歯石を除去する歯周病の治療
本日は麻酔を行う際に、痛みを減らしリラックスして治療を受けていただけるように当院で行なっている麻酔時の取り組みについてご紹介致します
①表面麻酔を使用
②極細の麻酔針の使用
③麻酔液を使用直前に体温近くまで温める
④麻酔液の注入速度を遅くする
①表面麻酔を使用
表面麻酔とはその名の通り、皮膚や粘膜の表面に対して麻酔作用があります
いわば、本番の麻酔の前の麻酔です
塗ってから2〜3分待つと感覚がぼんやりします
これにより、皮膚に麻酔の針が入る時の痛みを
軽減することができます
②極細の麻酔針を使用
注射は針が細ければ細いほど痛みが少なくなります
当院では歯科麻酔で使われる針では極細の33G(針径0.26mm)の針を使用しております
③麻酔液を使用直前に体温近くまで温める
麻酔液を体温に近い37℃付近まで温めてから使用します
冷たい感覚と痛みの感覚は似ており、より温度が低いと痛みを感じるようになります。真冬に外に出ると肌が痛いということをイメージしていただくとわかりやすいかと思います
麻酔液の温度が低いと、より痛みを感じやすくなります
そこで、体温に近い37℃付近に麻酔液を一度温めて使用することにより痛みを軽減させます
④麻酔液の注入速度を遅くする
歯科の麻酔は浸潤麻酔とも呼ばれています
歯と歯茎の間にある骨に麻酔液を浸み込ませることにより、麻酔を効かせます
腕の皮膚のような伸縮性がない歯茎には、麻酔液がスッと入るような”遊び”がありません
そのため麻酔液が注入されると圧迫痛がでやすいのです
麻酔液を注入する速度が早いほど、圧迫痛がでやすく痛みを感じます
痛みを軽減させるために注入速度はゆっくり、加える圧も一定に保つことにより痛みを軽減させます
炎症が強い場合や、骨の密度が厚い部位には麻酔が効きにくいことがあります
その場合は伝達麻酔といい、神経に直接作用させる麻酔があります
麻酔が不安という方や、なるべく治療時に痛みを減らしたいというかたは何なりとお申し付けください
麻酔について詳しく説明させていただき、安心して治療を受けてもらえるように心がけております
麻酔について相談する