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フッ素についてのお話

コラム

皆さんこんにちは。本日はフッ素について詳しく解説させていただきます。

①むし歯のメカニズム

  まずむし歯になるメカニズムを簡単にご説明致します。むし歯菌には脱灰作用があります。

脱灰とはむし歯菌がつくりだした酸が歯の表面からカルシウムを奪っていく作用です。脱灰ばかりがどんどん続いていくと歯に穴があいてむし歯になるのです。

脱灰に対して歯の表面にカルシウムが戻ることを「再石灰化」といいます。もともと唾液には再石灰化作用が備わっています。何かを食べるごとに脱灰と再石灰化が歯の表面で繰り返されているのです。脱灰の時間が長くて再石灰化が短ければむし歯ができてしまいます。

②フッ素の効果

フッ素は歯を強くして、脱灰を防ぐ効果があります。

耐酸性を向上させ、再石灰化を促進してむし歯を予防します。

③クリニックでのフッ素の使用

クリニックのフッ素は市販されている歯磨き粉に含まれているフッ素よりも高濃度のものが使われています。米国国立疾病管理予防センター(CDC)の報告では、「フッ化物濃度1500ppmのフッ化物配合歯磨剤は1000〜1100ppmに比べう蝕予防効果が高い」とされ、「6歳以上のう蝕リスクの高い人にとって1500ppmのフッ化物配合歯磨剤は有益であろう」と述べられています。

また、年齢にやって使用するフッ素に適切な濃度があります。生後6ヶ月〜5歳までは500ppm、6歳〜14歳までは1000ppm、15歳以上では1000〜1500ppmと言われています。

(いずれもフッ化ナトリウムとして) 

当院では様々な濃度のフッ素入り歯磨き粉を用意しております。個人の年齢や虫歯リスクを考慮して適切な歯磨き粉を選択させていただきます。

これに加えて、歯科医院専用の高濃度のフッ素ジェルを仕上げに塗布します。フッ素塗布の頻度は年に数回行うことが多いですが、これで中毒症状等問題が生じることはありませんのでご安心ください。

④お子様のフッ素は何歳から?

歯が生え始めてから、年に2〜4回定期的に歯面に塗布するのがよいでしょう。特に歯が生えてから2〜3年の間は歯はまだ成熟を続けているので、唾液中のカルシウムなどが歯面に沈着して石灰化されます。したがってこの時期にフッ化物歯面塗布を行うと、歯質強化の効果が大きいのです。

生後約6ヶ月くらいから前歯の乳歯が生えてきます。この時期からクリニックでのフッ素塗布と併用して、ご家庭でフッ素を週に一回を目安に塗布しましょう。フッ素の量も少量で問題ありません。目安としては歯磨き粉の量が切った爪程度の大きさが適切と言われています。

奥歯の乳歯が生え始める1歳半前後から毎日のブラッシングにフッ素配合の歯磨き粉を使用して虫歯を予防していきましょう。

⑤フッ素を塗る頻度

4ヶ月に1回を目安にフッ素塗布を受けるのがおすすめです。フッ素は3ヶ月〜半年程度効果が続くと言われていますが、一人一人の生活習慣や食生活、お口の状態によって持続時間に個人差があります。当院では4ヶ月に1回の検診時にフッ素塗布をさせていただいておりますが、むし歯のリスクが高いお子様などそれぞれの状態に合わせて適切なタイミングをご提案させていただいております。

⑥フッ素は何歳にまで塗ればいいの?

基本的にフッ素塗布は何歳でもむし歯予防に効果があります。

特にフッ素塗布が効果的なのは歯が生えたばかりの幼若永久歯という状態です。この状態は歯がまだ未成熟で柔らかくむし歯菌に対する耐性が低く弱い状態です。この時にフッ素を塗布することにより、歯を強化し、むし歯になりにくい永久歯になる準備をしていきましょう。

したがって、最後の大人の歯が生えてくる15歳くらいまでは定期的に歯科医院でのフッ素塗布を受けていただくとむし歯予防に効果的と言えるでしょう。

その他フッ素についてわからないこと、聞きたいことがありましたらお気軽にお声かけください。詳しくご説明させていただきます。

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